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さて、前回は、IWCの誕生の逸話を詳細にお伝え致しました。 今回は、H・モーザーと共にIWCを設立して以降について、 もう一度歴史をさかのぼりながら、お伝えしていこうと思います。 ちなみに、IWCはスイス、シャフハウゼンにて産声を上げたわけですが、このシャフハウゼン、実はドイツ語圏の都市であり、町並みもまさにドイツという様相を呈しています。 このことが、IWCの時計にドイツ製品らしい質実剛健さを与えている理由になっているのだなあ、と勝手に納得してしまった次第です。 これは推測ですが、IWCがお好きな方は、アウディやBMWといったドイツ車をお好きな方も多いのではないでしょうか!? 質実剛健というに相応しいメカニカルそしてデザインに渡る耐久性の高さ、そして、この耐久性を追求する哲学が結果としてシンプルであり美しいデザインへと至るプロセスは、まさしく相通ずるところがあるように感じられます。共通する印象を端的に言い表すならば、媚びない自尊心の高さが勝手に滲み出ている存在、とでも言えるでしょう。 さて、話しが逸れましたが、このシャフハウゼンにIWCが1868年に設立されて以降、19世紀末に至る時代というのは、時計産業全盛だったスイスに対してアメリカの時計産業が大打撃を与えた時代でもありました。 当時、アメリカの時計メーカーは、時計部品のオートメーション化そして、パーツ共用により安価で高性能な時計の大量生産に成功し、その結果、スイスのアメリカへの輸出の7割にものぼるシェアを失う事になったのでした。 その困難な時代の最中、IWCがその競争力を失わなかったのは、 ボストンからやってきたアメリカ人のジョーンズが有能な起業家だっただけではなく、時計設計者としての才能にも非常に恵まれていた事が理由であると言えるでしょう。もともとIWCの理念は、アメリカ的合理性とヨーロッパ的芸術性の融合であった訳ですから、かえって、このアメリカの時計産業の活性化が、IWCにとっては、市場の拡大に繋がったと言えるのではないでしょうか。 例えば、IWC製作の第一号機のポケットウォッチのムーブメントは、ジョーンズ・キャリバーと呼ばれ、当時の先進的な技術が大胆に取り入れられていたり、と積極的に新しい技術導入を行っていましたし、IWCにとっては、更に先進の技術革新を目指しての研究開発を行っていく土壌が整ったという感はあった事でしょう。(続く)
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